矯正歯科治療後に歯が後戻りする原因と対策法

矯正治療が終わり、理想の歯並びを手に入れたものの、時間が経つとまた元の状態に戻ってしまうことがあります。なぜ治療後に、歯が後戻りしてしまうのでしょうか?このページでは、矯正治療後に歯が後戻りする原因と、その対策方法について解説します。

矯正歯科治療後に歯並びが元に戻る「後戻り」とは?

矯正治療後の「後戻り」とは、矯正によって整えられた歯並びが再び元の状態に戻ってしまうことです。治療が終わって装置を外した直後の歯は、周囲の骨がまだ安定していないため、動きやすい状態です。このような状況で適切なケアを行わないと、歯は元の位置に戻ろうとします。後戻りは、どのような治療方法を選んだ場合でも起こる可能性があります。

後戻り

矯正歯科治療後の後戻りする確率はどのくらい?

矯正治療には「保定期間」という時期があります。この期間は、動かした歯を新しい位置にしっかり固定して、歯が元に戻るのを防ぐために必要です。通常、この保定期間は2年ほど続きます。

多くの人が気にするのが、矯正後に歯が戻ってしまう確率です。結論として、マウスピースやブラケットを使って歯を動かした後、保定期間中にリテーナーを指示通りに使わないと、歯が元に戻ってしまう可能性はほぼ100%です。

後戻りの主な原因は、リテーナーを十分に装着しないことです。治療が終わった直後はリテーナーをしっかり使っていても、時間が経つとつい忘れてしまい、その結果、歯が戻りやすくなってしまいます。

矯正歯科治療後に歯並びが戻る原因

矯正治療を受けた後は、歯が元に戻ってしまう「後戻り」が起きてしまいます。では、なぜ後戻りは起こるのでしょうか?以下で、歯が後戻りしてしまう原因をいくつかご説明します。

リテーナーの装着時間が不足している


後戻りの主な原因は、リテーナー(保定装置)の装着時間が足りないことです。矯正治療で整えた歯並びは、治療後の最初の6ヶ月間が特に後戻りしやすい時期です。そのため、1日20時間以上のリテーナー装着が必要です。

しかし、治療が終わってしばらく経つと、装着が面倒になってリテーナーを着けるのを忘れてしまう患者さまが多くいます。その結果、装着時間が不足して、歯が元の位置に戻りやすくなります。

リテーナーの装着期間は、通常1年から3年程度必要で、矯正治療と同じくらいの期間がかかることが多いです。リテーナーの装着を自己判断で止めるのは避け、歯科医師の指示に従って少しずつ装着時間を減らしていきましょう。

日常的な習慣が原因


矯正治療後、日常生活で無意識に行っている習慣や癖が、歯並びの後戻りを引き起こすことがあります。例えば、頬杖をつく、うつ伏せで寝る、口呼吸をする、舌で歯を押すなどの行動が当てはまります。これらの習慣によって顎に圧力をかけ、歯並びが後戻りしやすくなります。また、頬杖をついたり、舌で歯を押したりすることで、前歯に圧力がかかり、出っ歯になるリスクも高まります。これらの癖や習慣が続くと、リテーナーを適切に装着していても、歯に力がかかり、少しずつ歯並びが変わってしまう可能性があります。

矯正歯科治療後の後戻りを防ぐ方法

歯は一生を通して少しずつ変化しています。例えば、寝ている間の歯ぎしりや、無意識に歯を強く噛みしめることが歯並びに影響を与えることがあります。では、矯正治療後に歯が元に戻ってしまうのを防ぎ、きれいな歯並びを保つにはどうすれば良いのでしょうか?そのポイントをわかりやすくご紹介します。

リテーナーを正しく使う


歯の後戻りを防ぐために最も大切なのは、「リテーナーを正しく使うこと」です。リテーナーは、時間をかけて整えた歯並びを保つために重要な装置です。治療が終わったばかりの歯は、周りの組織がまだ安定していないので、動きやすい状態です。そのため、歯並びや噛み合わせが安定するまでに時間がかかり、その間に後戻りが起こりやすくなります。後戻りを防ぐためには、治療後の最初の1年間は、1日20時間以上リテーナーを装着しましょう。

リテーナー

継続的にリテーナーを装着する


リテーナーの装着期間は個人差がありますが、通常は矯正治療期間に加えて2年ほど必要です。後戻りが起こりやすいかどうかは、元の歯並び、噛み合わせ、口周りの癖、生活習慣など、さまざまな原因が影響します。さらに、年齢を重ねることで状況は変化します。

このような状況の中で大切なのは、「リテーナーを継続して装着する」ことです。リテーナーをしっかり使うことで、お口の中の変化に早く気づけるようになります。万が一後戻りが発生しても、早期に対応することで調整が少なくすみます。「リテーナーがきつく感じる」「フィットしなくなった」と感じた場合は、すぐに当院へご相談ください。

リテーナー

自分の癖を改善する


日常生活の中で無意識にしているクセが、歯並びに大きな影響を与えることがあります。頬杖をつく、うつぶせ寝、口呼吸、舌で歯を押す、歯ぎしり、指しゃぶりなどが当てはまります。これらの癖は、矯正装置がかかる力よりも強く、放っておくと歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

特に舌のクセや口呼吸は、トレーニングで改善できます。このような癖に心当たりがある方は、早めに対処することが大切です。リテーナーを正しく使うことと合わせて、自分の癖を改善することで、美しい歯並びを保つことができます。

矯正歯科治療をお考えなら名古屋市中川区の歯医者【にしだ歯科】まで

矯正治療後の後戻りは、リテーナーを装着しないとほぼ確実に起こります。ただ、「リテーナーをしていたのに後戻りしてしまった」というケースもあります。これは、歯が元の位置に戻ろうとする力がとても強いためです。そのため、矯正治療期間と同じくらいの保定期間が必要になります。リテーナーの正しい使用はもちろん大切ですが、日常の癖や生活習慣も歯並びに影響を与えることはあまり知られていません。リテーナーをしっかり使いながら、歯に悪影響を及ぼす原因を減らすことで、美しい歯並びを保つことができます。


にしだ歯科では、矯正治療後に起こる後戻りの治療も行っております。矯正治療後の健康を維持するためのメンテナンスも含めて、トータルサポートしておりますので、どうぞ安心してお任せください。もし、「矯正後に前歯の隙間が気になり始めた」「出っ歯が目立ってきた」などの後戻りの症状を感じたら、名古屋市中川区の歯医者【にしだ歯科】お気軽にご相談ください。

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